役員報酬の流れ
役員報酬は会社のお金の中でも、大きな割合を占めるものです。従業員に支払われる給料と異なり、役員報酬には決めるための流れがあります。ここでは、役員報酬がどのようにして決定されるのかを、ご紹介していきます。
株主総会で役員報酬の総額を決める
まず初めに、株主総会で役員報酬の総額を決めるところから始まります。株主総会とは、会社にとって重要な株主が、その会社の重要な事項を決定するために開かれるものです。この株主総会で役員報酬の決定や変更を行うことになります。役員報酬は会社にとって、大きな割合を占めるお金ですので、決して役員同士で決めることは出来ません。ですから、きちんと株主総会という公式の場所で、役員報酬の総額を決める必要があります。
取締役会で総額の範囲内で決定する
次の段階として、株主総会で決定した役員報酬の総額に応じて個々の配分額を決定していきます。この取締役会とは、日常的な事項などを決定するために開かれ、非常に重要な事項は、この取締役会では決定できません。会社にとって重大な事項は基本的に株主総会で決議されますので、注意が必要です。
議事録が欠かせない
株主総会や取締役会には、会社にとって重要な事項を話し合うので必ず議事録が必要です。この議事録の書き方は株主総会と取締役会では、違いがあるので注意しましょう。それぞれ細かく書き方が決まっていて、書く人は決まっていませんが、基本的に議長である取締役が書くことが多いです。
ルール自体が変更されることも
役員報酬に関しての法律が変更されると、各会社では見直しする必要があります。現に、2021年3月に、役員報酬に関しての会社法の変更が施行となりました。こういった法律の変更は、きちんと移行期間がありますので、自分の会社にとって変更があるかどうか確認して、備えておきましょう。