役員報酬の決定のポイント
役員報酬を決定する際には、どんなことを検討したら良いのか分からないこともあります。役員報酬を適切に決めなければ、会社全体や社員個人に影響が出てしまうことが考えられます。ここでは役員報酬を決定するためのポイントをいくつかご紹介します。
給与とのバランス
従業員に支払われる給与と役員に支払われる役員報酬のバランスをしっかり考えましょう。役員報酬が多くなりすぎると、従業員からの不満へとつながってしまいます。また、不透明な役員報酬に関しても不満の原因となり、不満はモチベーションの低下に繋がってしまう可能性が高いです。そしてその不満が会社全体の利益の低下を招くことは、容易に想像できます。ですから、従業員のことをしっかり考え、適切な金額の役員報酬にするよう気をつけましょう。
社会保険と税金のバランス
役員報酬を少なくすると、会社が支払う法人税などの税金が多くなってしまいます。また、役員報酬を多くすると、個人が支払う税金が多くなってしまい負担が大きくなる恐れがあります。ですから、会社の負担と個人の負担のバランスをしっかり計算した上で、役員報酬を決めるようにしましょう。これら税金に関しては多くのルールがあり、複雑化しているので、税理士などお金のプロに相談するのも1つの手です。
現在の会社状況
役員報酬は会社にとって大きな割合を占めるお金となっています。ですから、会社の経営状況を踏まえた上で、役員報酬を決定する必要があります。定期同額給与で多めの役員報酬を払ってしまうと、後々会社に残るお金が少なくなり、困ってしまうなんてこともあり得ます。先の会社の経営状況を踏まえて、慎重に役員報酬を決定しましょう。